死者の書は、死後の世界で亡くなった者を守り導くための呪術的・宗教的な呪文で構成されている。このパピルスは、ピヌジェム1世のミイラが収められていた石棺の中から発見されたもので、新王国時代の最も重要なファラオたちのミイラと共に、デイル・エル・バハリの隠し場所にアメン神官団によって隠されていたものである。テキストは黒と赤のインクで書かれており、鮮やかな色彩で描かれた精緻なイラストが添えられている。
カノプス壺は、古代エジプトでミイラ化の際に遺体から取り出された内臓を保存するために使用された。新王国時代には、これらの壺の蓋は、内容物を守るホルス神の4人の息子たちの形で彫刻されるようになった。イムセティ、ハピ、ケベフセヌエフ、デュアムテフである。
デュアムテフ
イムセティ
ハピ
ケベフセヌエフ
これらの壺は、タニスにあるプスセンネス1世の墓の花崗岩の石棺の前に置かれた状態で発見された。壺の蓋は薄い金箔と青色ガラスペーストで覆われ、頭部には金色のウラエウスが装飾されている。
この石棺は、セティ1世とラムセス2世の治世中に職人であったセンネジェムの息子の妻イシスのものである。
この美しい人型の石棺は、デイル・エル=メディーナのセンネジェムの墓(TT1)で発見された。遺体は白い麻のプリーツ状の衣装で包まれ、胸元には大きなウセク襟飾りを着けている。イシスは花咲くツタの枝を手に持ち、チュニックの上に置いている。
会場:CREVIA BASE Tokyo(東京・豊洲)